シャドテンを1ヶ月でやめてみた感想(メリット・デメリット)

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件名の通りですが、シャドテンを解約しました。無料期間+25日ほど実施しましたが、個人的には続けるのは難しいなあと思いました。その理由を簡単にまとめたいと思います。

メリット

やはり人が添削してくれるのは良い

なんだかんだ、音声を録音し、人が添削してくれるというのはいいものです。言われて気づくこともありました。結構、提出前に聞き直したりもするんですが、それでも言われてなるほど、となることは多かったです。

LINEで個別に質問ができる

短い添削だけではわからない内容はLINEで個別質問が可能です。大変丁寧です。これは使わないともったいないと思います。(canとcan’tの聞き分けについて質問しました。結構リスニングで困るんですよね、この音。分かっていたものの文脈で判断と言われると難しい世界ですね。意味が正反対になっちゃうので)

(前略)can’t[カンt]のように発話するイギリス英語と異なり、アメリカ英語やカナダ英語のcan’t[キャンt]は語尾t音が消失すると、canとの識別が難しくなります。聞き分けのポイントとしては、下記2点があげられます。
1.消失したtと直後の単語の隙間の音に注目する
tのような破裂音は通常、①空気の流れを止める→②しばらくそのまま流れを止めておく→③閉じ込めていた空気を開放する、の3段階で発声されます。「消失」とは、③の段階がない状態を指し、②段階の[ッ]のような感じの隙間の音が残りますので、こちらに注目します。この[ッ]といった隙間の音が入ることにより、can’tのaの音はcanのaに比べると、唐突に終わったように短く聞こえる傾向があります。極端な表現をすれば、can→[キャァン]、can’t→[キャンッ]といったイメージです。
2.文脈から判断する
今回のようにリスニングの際「音」だけで区別するのが難しい部分は実際多く、メインの判断方法はこちらになります。前後の文脈と「音」を瞬時に合わせる必要があり、これがいわゆる音声知覚の部分でございます。(例えば、私たち日本語ネイティブが「はち」と聞いて8なのか鉢なのか、即座に文脈で判断するのと同じことです。)
音声知覚はすぐにできるものではないため、聞きなれない「音」(今回でしたらt音を消失したcan’tののごくわずかな[ッ]という音)を、脳内の知識データベースと結びつける必要がございます。聞きにくい音は、その一つの単語に集中するというよりも、前後の文脈も意識して、引き続き繰り返しシャドーイングしていただくと良いかと存じます。
以上にご留意の上、音源をお聞きいただけますと幸いです。本日も、音声をご提出いただき、ありがとうございます。引き続き、シャドテンをよろしくお願いいたします。
(シャドテン事務局 XX)

使いやすいアプリで短時間で取り組める

アプリは単純な機能で使いやすく、録音もすぐにできるのがやりやすく感じました。15分程度からでもやれますし、シャドーイングというとハードルが高いイメージがありますが、敷居を下げてくれる良いサービスだと感じます。

デメリット

価格が高い、ということももちろんデメリットになるかとは思いますが、高くてもメリットがあれば続けようと思って始めていました。いくつか気になる点がありましたが、以下3点をデメリットとしてあげてみます。

指摘が小出しになっている

シャドテンでは、提出した音源に対して改善ポイントを出してくれますが、学習が定着するようにと1日3点までになっています。次の提出ではその指摘を意識して改善しようと練習するのですが、それ以外の場所は自分でも気づけず、次の指摘でようやく気づくことが多いです。1回目提出時に全部の音の変化(連結・消失など)ポイントを教えてほしいと毎回思っていました。3つの指摘に入るまで自分で気づかず誤った状態で毎日練習してしまう可能性もあります。

添削時間が不定期

シャドテンでは、提出した音源に対しての指摘は24時間以内に来ます。この添削所要時間は結構まちまちです。12時間くらいかかることもあれば、5分〜10分くらいでいただけることもあります。

私はシャドテンの時間を朝か夜に確保したいところだったのですが、例えば前日夜23時くらいに行った提出の添削は、翌朝届いていないことは多かいです。こうなると翌日朝、時間が確保できてもシャドテンに手が伸びなかったです。指摘をいただく前に練習してもいいのですが、一つ前の項目に書いた通り、指摘が小出しなめ、どこが悪いか少しでも知ってから練習したいんですよね…。→結果として毎日夜やっていました。

大体12時間くらいで時間くらいで添削は返ってきていたので、いつも同じ時間にシャドテンの時間を捻出できる人はこの項目はデメリットにならないと考えています。

発音のクセを直したいわけではない

シャドーイングの場合、聞こえた音をそのまま口から出すのが重要とのことですが、どうしても自分の発音癖が出てしまいます。私の場合はかなり意識していても、どうしても「〜ing」とか「〜ong」のような単語の「g」を飲み込めずにうっすら発声してしまうんですよね。そこがほぼ毎回改善ポイントに含まれていました。そうなると次の提出の時は「gは言わない、gは言わない」と意識してしまい、シャドーイングに集中するのが難しくなってしましました。

「シャドーイングの際は聞こえた音をそのまま再現することで、脳内データベースとして取り込むことができ、リスニング強化ができる」という理屈は分かっているんですが、ほぼ毎回同じところが引っかかってしまい、3つの改善ポイントに含まれてしまうのがとてももったいなく感じました。

1ヶ月ですが、効果はありました

とにかく自分の中でできないポイントというのはすごくよく分かったのが良かったです!私の主な改善ポイントをせっかくなのでメモしてこのエントリーを閉じて参ります。

ちなみに継続しないのは上に書いた理由もありますが、値段的に価値を感じられなかったというのもありますね。退会手続きの際に2000円オフ×6カ月のクーポンをくれるというコメントもありましたが、改善ポイントが固定化されていることもあるので、解約させてもらいました。とはいえ、改善ポイントを意識できたのは添削のおかげ。効果のある学習アプリだと考えています。

連結

もっと連結していいとよく指摘されました。
people in、myself understood、feel any、miles apart、from each other、gripe or

tの変化

これも多かったです。tの音が残る、完全に消すかd・lの音に
atmosphere、differently、native、exactly 、at a〜、partners、forgotten、digital等

k音の消失

時折
subject、effect等

末尾g、t、s、d音残り

一番多かったかもしれないです。
and、about、at、taught、it、accent、communicate、different、that、doesn’t、was、indeed、~ed、long等
〜ingについてはgをただ消すのではなく、連結して残るのも面白いなあと思いました。「dedicating your〜」をgを発音しないと念じながらシャドーイングしたところ、「デディケイティンニュア」と聞こえるので、「デディケイディンギュア」と発音すると教えてもらいました。なるほど。

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